網戸のたるみは張り替えずに直せる?症状別の直し方と失敗しない張り替え方法

DIY

網戸を見たとき、中央がゆるく波打っていたり、一部分だけネットがたるんでいたりすると、「全部張り替えないと直らないのかな」と迷うことがあります。

結論からいうと、ネットに破れや大きな劣化がなく、たるみが一部分だけなら、全面張り替えをせずに調整できる場合があります。

一方で、ネット全体が大きくゆるんでいる、何度直しても同じ場所がたるむ、フレームまで曲がっているといった場合は、部分補修を繰り返すより張り直し・ネット交換・本体修理へ進んだほうが適切です。

大切なのは、いきなりネットを外すことではありません。

まず「どこが悪いのか」を確認し、部分補修・全面張り替え・本体側の修理を切り分けましょう。

  1. まず確認|あなたの網戸はどの直し方が合う?
  2. 網戸がたるむ原因はネットだけとは限らない
    1. 押さえゴムが浮いている・固定力が弱くなっている
    2. ネット自体が伸びたり傷んだりしている
    3. 前回の張り方に偏りがある
    4. 押さえゴムの太さが合っていない
    5. フレームや戸車に問題がある
  3. 張り替えずに網戸のたるみを直す方法
    1. 用意するもの
    2. 手順1|たるみの位置を確認する
    3. 手順2|必要なら網戸を外して平らな場所へ置く
    4. 手順3|たるみに近い押さえゴムを少しずつ外す
    5. 手順4|ネットを外側へ少し動かす
    6. 手順5|押さえゴムをローラーで戻す
    7. 手順6|ネットを切る前に仕上がりを確認する
  4. 部分的な張り直しは何度も繰り返さない
  5. 網戸のたるみはドライヤーで直せる?
  6. こんな状態なら全面張り替えを検討する
  7. 網戸を全面張り替えするときに用意するもの
  8. 初心者でも失敗しにくい網戸の張り替え手順
    1. 1.古いネットと押さえゴムを外す
    2. 2.網戸の溝を掃除する
    3. 3.新しいネットを大きめに置く
    4. 4.必要に応じてクリップで仮止めする
    5. 5.最初の辺をまっすぐ固定する
    6. 6.残りの辺でたるみを調整する
    7. 7.角は少しずつ押し込む
    8. 8.たるみ・しわ・押さえゴムの浮きを確認する
    9. 9.最後に余分なネットを切る
    10. 10.網戸を戻して外れ止めを確認する
  9. 張り替えたのにたるむ場合は症状から原因を探す
    1. 中央だけふくらんでいる
    2. 一つの角から斜めにしわが伸びている
    3. 一辺だけゆるい
    4. 直すと別の場所がたるむ
    5. 毎回同じ場所だけたるむ
  10. 網戸はどのくらいピンと張ればいい?
  11. ロール網戸・収納網戸は同じ方法で直さない
  12. DIYをやめて修理を相談したほうがよいケース
  13. 賃貸住宅の網戸なら勝手に張り替えても大丈夫?
  14. 網戸のたるみ直しでやってはいけない5つのこと
    1. 1.最初から力いっぱいネットを引っ張る
    2. 2.押さえゴムの太さを確認せず購入する
    3. 3.仕上がりを見る前にネットを切る
    4. 4.ネットの種類を確認せずドライヤーを使う
    5. 5.特殊な網戸を一般的な方法で分解する
  15. 網戸のたるみに関するよくある質問
    1. 網戸は張り替えずにたるみだけ直せますか?
    2. 押さえゴムを押し込むだけでも直りますか?
    3. ドライヤーと押さえゴム調整はどちらを先に試す?
    4. 網戸を張り直すのは何回までできますか?
    5. 押さえゴムは再利用できますか?
    6. たるみを放置しても大丈夫ですか?
  16. まとめ|網戸のたるみは「どこが悪いか」を確認してから直そう

まず確認|あなたの網戸はどの直し方が合う?

網戸の状態 まず検討する対処
端や一部分だけ少したるんでいる 押さえゴムを部分的に外して張りを調整
押さえゴムが浮いている ゴムを入れ直して固定状態を確認
ほんの少しだけたるんでいる メーカーが認める製品ならドライヤー補修も選択肢
中央を含め広い範囲が波打っている 全面的な張り直し・ネット交換を検討
ネットが破れている・大きく劣化している ネット交換を検討
押さえゴムが劣化している ネットとあわせてゴム交換を検討
閉めても隙間がある・動きが悪い 戸車やフレームも確認
フレームが曲がっている ネットではなく本体修理・交換を検討
ロール式・収納式など特殊な網戸 メーカーの修理方法を確認

YKK APも、ネットが破損・たるんでいる場合や押さえゴムが劣化している場合はネット側の交換、動きや隙間に問題がある場合は戸車やフレーム側も確認する考え方を案内しています。

詳しくはYKK AP公式「網戸を交換するには?」で確認できます。

網戸がたるむ原因はネットだけとは限らない

「網がゆるんだ=ネットが伸びた」と考えがちですが、原因は一つではありません。

原因を確認せずネットだけ強く引っ張ると、一度直ったように見えても別の場所にしわができたり、再びたるんだりすることがあります。

押さえゴムが浮いている・固定力が弱くなっている

一般的なパネル網戸では、ネットをフレームの溝へ入れ、「網押さえゴム」で固定しています。

このゴムが一部分だけ浮いたり、十分に固定できていなかったりすると、その周辺のネットがゆるむことがあります。

まず四辺を見て、次の状態がないか確認してください。

  • 押さえゴムが途中から浮いている
  • ゴムが溝から外れている
  • ゴムが硬くなっている
  • 以前張り替えた場所だけ緩んでいる

ネット自体が伸びたり傷んだりしている

長く使ったネットは、紫外線や風雨、日常的な接触などによって徐々に傷みます。

次のような状態なら、押さえゴムを入れ直すだけでは十分に改善できない可能性があります。

  • ネット全体が大きくゆるんでいる
  • 穴や裂けがある
  • 網目が大きく変形している
  • 触るとネットが傷んでいる
  • 部分調整すると別の場所にしわが出る

この場合は、新しいネットへの張り替えも検討しましょう。

前回の張り方に偏りがある

自分で張り替えた直後からたるんでいるなら、ネットを固定するときの張り方が均等でなかった可能性があります。

ただし、「たるませたくないから強く引っ張る」のも適切とは限りません。

網目とフレームをなるべく平行に保ちながら、残りの辺で少しずつたるみを取っていくのが基本です。

LIXILの公式手順でも、網目と網戸枠を平行に合わせ、ネットを押さえながら網押さえゴムを入れていく方法が案内されています。

具体的な施工手順はLIXIL公式「網戸の張替え手順」で確認できます。

押さえゴムの太さが合っていない

網押さえゴムには複数の太さがあり、どの網戸でも同じものを使えるわけではありません。

細すぎるとネットを十分に固定できず、太すぎれば溝へ正常に入らない可能性があります。

LIXILでは、交換する網戸から実際にゴムを一部取り出して太さを確認するよう案内しています。

ゴムやネットの寸法を確認するときは、LIXIL公式「網戸の張替え 注文前の注意事項」も参考になります。

フレームや戸車に問題がある

ネットを張り直しても隙間ができたり、網戸の開閉自体が重かったりする場合は、ネット以外も確認してください。

フレームが変形していたり戸車に不具合があったりすると、ネットを張り直しても根本的には改善しません。

「ネットがたるんでいるように見える」という理由だけで、必要以上にネットを引っ張らないことが大切です。

張り替えずに網戸のたるみを直す方法

ネット自体に大きな傷みがなく、たるみも一部分だけなら、押さえゴムを調整して直せる場合があります。

用意するもの

  • 網戸ローラー
  • マイナスドライバーなどゴムの端を持ち上げられるもの
  • 必要に応じて新しい網押さえゴム
  • 新聞紙・毛布・作業シートなど
  • 作業用手袋

網戸ローラーは、ネットを固定している押さえゴムを溝へ入れるための道具です。

ドライバーなどだけで無理に押し込もうとするとネットやアルミ枠を傷つける可能性があるため、専用ローラーを使うと作業しやすくなります。

手順1|たるみの位置を確認する

まず網戸を少し離れたところから見て、どこがゆるんでいるか確認します。

「中央がたるんでいる」と感じても、調整する場所は中央ではなく、たるみに近い外周の押さえゴムです。

上・下・左・右のどの方向へネットを少し動かせば、しわやたるみが減りそうか確認してください。

この段階では余分なネットを切らないでください。

手順2|必要なら網戸を外して平らな場所へ置く

網戸を外して作業する場合は、必ず製品ごとの取り外し方法を確認します。

特に2階以上の窓では、網戸の落下や転落に注意が必要です。

LIXILも、網戸を取り外し・取り付けするときは落下に注意し、取り付け後は外れ止めを元に戻すよう案内しています。

高所で身を乗り出さなければ作業できない場合は、DIYを優先しないでください。

手順3|たるみに近い押さえゴムを少しずつ外す

押さえゴムの端を見つけ、工具で少し持ち上げます。

部分補修なら、最初から四辺全部のゴムを外す必要はありません。

たるみに関係している場所だけを少しずつ外してください。

必要以上に広い範囲を外すと、正常だった場所までゆるみやすくなります。

手順4|ネットを外側へ少し動かす

押さえゴムを外した場所のネットを、フレームの外側へ少しずつ動かします。

ここで重要なのは、力いっぱい引っ張らないことです。

大きなたるみがなくなり、網目が極端に斜めにならない位置を探します。

実際にYKK APの2026年版張り替え要領でも、たるみが気になる部分のネットを外側へ引きながら網戸ロープを押し込む調整方法が案内されています。

手順5|押さえゴムをローラーで戻す

ネットの位置を保ったまま、押さえゴムを溝へ戻します。

網戸ローラーを使い、少しずつ押し込んでください。

途中で次の3点を確認します。

  • 押さえゴムが浮いていないか
  • 網目が大きく斜めになっていないか
  • 別の場所にしわが移っていないか

手順6|ネットを切る前に仕上がりを確認する

調整できたら、網戸を少し離れた場所から確認します。

光の当たり方や見る角度を変えると、細かい波打ちを見つけやすくなります。

LIXILでは、ネットが浮いたり大きく波打ったりしている場合は、その部分の押さえゴムを外して張り直すよう案内しています。

さらに重要なのが、一度余分な網を切ってしまうと、その部分を使った張り直しができなくなるという点です。

そのため、余分なネットを切るのは必ず仕上がりを確認したあとにしてください。

部分的な張り直しは何度も繰り返さない

少しのたるみなら部分調整できますが、同じネットを何度も外して張り直すことはおすすめできません。

LIXIL公式では、部分的な張り直しを繰り返すと網に癖が付きやすいため、同社の張り替え手順では3回を限度としています。

また、たるみが大きい場合や広い範囲に波打ちがある場合は、最初から張り直すよう案内しています。

これはすべてのメーカー・製品に一律で適用できる数字ではありませんが、「何度も部分補修を繰り返すより、全面的に張り直したほうがよい状態がある」という判断材料になります。

網戸のたるみはドライヤーで直せる?

網戸のたるみについて調べると、「ドライヤーで温めれば直る」という方法を見かけることがあります。

ただし、すべての網戸へ自己判断で熱を加えてよいわけではありません。

一方で、ドライヤーを使う方法そのものが間違いというわけでもありません。

セキスイハイムでは、自社網戸の多少のたるみについて、張り替えずに直す方法としてドライヤーを使う方法を公式に紹介しています。

公式案内では、ほんの少しのたるみの場合、網から20~30cm程度離して熱風を当て、状態を見ながら温めたり止めたりして調節する方法が紹介されています。

詳しい手順はセキスイハイム公式「網戸のたるみ」で確認できます。

つまり重要なのは、

「網戸なら何でもドライヤーを使う」のではなく、自宅のメーカー・ネット・製品について加熱補修が案内されているか確認することです。

メーカーやネット素材が分からない場合は、熱を加えるより押さえゴムとネットの固定状態を確認する方法を優先したほうが判断しやすいでしょう。

こんな状態なら全面張り替えを検討する

次のような場合は、部分補修より全面的な張り直し・ネット交換を検討します。

  • ネット全体が大きくたるんでいる
  • 何か所も波打っている
  • ネットに穴・裂け・大きな変形がある
  • 何度調整してもたるみが戻る
  • 押さえゴムも劣化している
  • 前回の張り方が全体的にずれている

ネット自体がまだ使える場合は、一度全体を外して張り直す方法もあります。

ただし、すでにネットを枠ぎりぎりまで切っている場合は、再び外側へ引っ張るための余白が残っていないことがあります。

その場合は、新しいネットを使ったほうが作業しやすくなります。

網戸を全面張り替えするときに用意するもの

一般的なパネル網戸なら、主に次のものを使います。

  • 張り替え用ネット
  • 網押さえゴム
  • 網戸ローラー
  • カッターナイフまたは網戸用カッター
  • はさみ
  • クリップ
  • ブラシまたは古い歯ブラシ
  • 雑巾
  • 作業用手袋
  • 床を保護する新聞紙やシート

押さえゴムを交換するときは、購入前に現在使っているゴムの太さを確認してください。

また、ネットは枠ぴったりではなく、位置の調整と最後のカットができるよう余裕を持たせます。

必要寸法は網戸や製品によって異なるため、メーカーの取扱説明書がある場合はそちらを優先してください。

初心者でも失敗しにくい網戸の張り替え手順

1.古いネットと押さえゴムを外す

押さえゴムの継ぎ目を探して端を持ち上げ、少しずつ引き出します。

ゴムを外せば、古いネットも取り外せます。

2.網戸の溝を掃除する

押さえゴムが入っていた溝には、砂・ほこり・細かな汚れがたまっていることがあります。

ブラシなどを使って掃除しておきましょう。

LIXILの公式手順でも、古いネットを外したタイミングで網戸の溝などを清掃する方法が案内されています。

3.新しいネットを大きめに置く

新しいネットを枠より大きめに広げます。

このとき、網目とフレームが大きく斜めにならないよう位置を合わせます。

最初の段階で大きくずれていると、あとから張りを調整してもきれいに仕上げにくくなります。

4.必要に応じてクリップで仮止めする

ネットが動きやすい場合は、クリップや洗濯ばさみなどで軽く固定すると作業しやすくなります。

この段階では、パンパンに引っ張る必要はありません。

5.最初の辺をまっすぐ固定する

網戸ローラーを使い、押さえゴムを溝へ入れます。

最初から強く張るより、網目とフレームの向きをそろえることを意識してください。

6.残りの辺でたるみを調整する

残りの辺を固定するときに、ネットを軽く外側へ動かしながら大きなたるみを取ります。

ネットを強く引っ張ることより、四辺を均等に整えることが重要です。

7.角は少しずつ押し込む

コーナー部分は押さえゴムの向きが急に変わるため、無理にローラーを進めないでください。

LIXILも、角では押さえゴムを少したるませながら少しずつ押し込むよう案内しており、一気に押し込むとネットを傷つけたり網目を変形させたりする可能性があるとしています。

8.たるみ・しわ・押さえゴムの浮きを確認する

四辺を固定したら、まだネットを切らずに仕上がりを確認します。

見るポイントは次の4つです。

  • 中央が大きく波打っていない
  • 角にしわが集中していない
  • 網目が極端に斜めになっていない
  • 押さえゴムが途中で浮いていない

問題があれば、この段階で必要な場所だけ押さえゴムを外して調整します。

9.最後に余分なネットを切る

仕上がりに問題がないことを確認してから、余分なネットをカットします。

「押さえゴムを入れ終えたらすぐ切る」のではなく、「仕上がり確認が終わったら切る」ことが失敗を減らす重要なポイントです。

10.網戸を戻して外れ止めを確認する

取り外した網戸を元のレールへ戻します。

外れ止めがある場合は、必ず元の状態へ戻してください。

最後に、網戸がレールから外れないか、スムーズに開閉できるか、枠との間に大きな隙間がないかも確認します。

張り替えたのにたるむ場合は症状から原因を探す

中央だけふくらんでいる

ネット全体の張りがやや弱い可能性があります。

中央そのものをつまんで引っ張るのではなく、たるみに近い外周の押さえゴムを少し外し、ネットを外側へ動かして調整します。

一つの角から斜めにしわが伸びている

一方向へ強く引っ張ったことで、ネットのバランスが崩れている可能性があります。

しわが始まっている角付近のゴムを外し、網目が自然にそろう位置へ戻します。

一辺だけゆるい

その辺の押さえゴムが十分入っていないか、ネットの位置がずれている可能性があります。

まずゴムの浮きを確認し、それでも直らない場合はその辺のネットを調整します。

直すと別の場所がたるむ

ネット全体の張り方が偏っている可能性があります。

部分補修を何度も繰り返すより、一度広い範囲を戻すか、全面的に張り直したほうがきれいに仕上がることがあります。

毎回同じ場所だけたるむ

ネット以外にも目を向けてください。

押さえゴムのサイズ、溝の状態、ネットの劣化、フレームのゆがみなどに問題があれば、ネットだけを引っ張っても再発します。

網戸はどのくらいピンと張ればいい?

網戸は、楽器の皮のようにパンパンになるまで強く張ればよいわけではありません。

仕上がりの目安は、

  • 大きな波打ちがない
  • 網目が自然にそろっている
  • 押さえゴムがきちんと入っている
  • フレームが変形していない

状態です。

必要以上に強く引っ張ると、網目がゆがんだり、押さえゴムが正常に入らなかったりする原因になります。

「張る強さ」より「全体を均等に固定できているか」を確認してください。

ロール網戸・収納網戸は同じ方法で直さない

ここまで紹介した方法は、主に四角いフレームへネットを押さえゴムで固定する一般的なパネル網戸を想定しています。

ロール式・収納式・プリーツ式などは構造が異なります。

たとえばLIXILでは、「ロール網戸」や「しまえるんです」について、通常のネット張り替えではなく修理対応になることを案内しています。

詳細はLIXIL公式の網戸張り替え前の注意事項で確認できます。

網がたるんだからといって、一般的なパネル網戸と同じ方法で分解しないでください。

まず網戸のメーカー名や型番を確認し、その製品の取扱説明書・サポート情報を確認しましょう。

DIYをやめて修理を相談したほうがよいケース

次のような場合は、自分で直すことにこだわらないほうが安全です。

  • フレームが大きく変形している
  • 高所での作業が必要
  • 網戸が開閉できない
  • 頻繁にレールから外れる
  • ロール式など構造が分からない
  • 大型で一人では安全に扱えない
  • 張り直しても短期間でたるみが戻る
  • 部品の外し方や戻し方が分からない

DIYできるかどうかは、ネットを張れるかだけでなく、安全に網戸を取り外し、確実に元の状態へ戻せるかまで含めて判断してください。

賃貸住宅の網戸なら勝手に張り替えても大丈夫?

賃貸住宅の場合は、網戸を自分で修理する前に契約内容や管理会社の案内を確認しておくと安心です。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常使用や経年変化による損耗と、借主の故意・過失などによる損傷を分けて考えています。

たとえば、経年劣化によって自然に傷んだ場合と、ぶつけるなどして破損させた場合では、費用負担の考え方が異なる可能性があります。

詳しくは国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を確認してください。

ただし、実際の修理方法や費用負担は賃貸借契約や損傷状況によって異なります。

「自分で直せそうだから」とすぐ張り替えず、判断に迷う場合は管理会社や大家へ確認しましょう。

網戸のたるみ直しでやってはいけない5つのこと

1.最初から力いっぱいネットを引っ張る

強く張ればきれいになるとは限りません。

網目のゆがみや別の場所のしわにつながるため、少しずつ調整します。

2.押さえゴムの太さを確認せず購入する

ゴムのサイズが合わなければ、ネットをきれいに張っても十分に固定できません。

交換前のゴムやメーカー情報からサイズを確認してください。

3.仕上がりを見る前にネットを切る

ネットを短く切ったあとでは、外側へ引っ張って再調整するための余白がなくなることがあります。

カットは最後に行いましょう。

4.ネットの種類を確認せずドライヤーを使う

ドライヤーを使った補修を公式に案内しているメーカーもありますが、すべての製品へ共通する方法ではありません。

メーカーや素材が分からない場合は慎重に判断してください。

5.特殊な網戸を一般的な方法で分解する

ロール式や収納式などは構造が異なります。

型番やメーカーを確認し、専用の修理方法を調べてから対応してください。

網戸のたるみに関するよくある質問

網戸は張り替えずにたるみだけ直せますか?

ネットに大きな傷みがなく、一部分だけ軽くたるんでいる場合は、押さえゴムを部分的に外してネットの位置を調整することで改善できる場合があります。

広い範囲が波打っている場合や何度も再発する場合は、全面的な張り直し・交換を検討してください。

押さえゴムを押し込むだけでも直りますか?

ゴムが溝から浮いているだけなら、正しく押し込み直すことで改善する可能性があります。

ネットそのものが緩んでいる場合は、ネットの位置を調整したうえで固定し直す必要があります。

ドライヤーと押さえゴム調整はどちらを先に試す?

まず自宅の網戸のメーカー・製品が分かるなら、そのメーカーの案内を確認してください。

メーカーが軽いたるみに対するドライヤー補修を案内している製品なら選択肢になります。

製品やネット素材が分からない場合は、まず押さえゴムが浮いていないか、ネットが外れていないかなど物理的な状態を確認するほうが原因を切り分けやすいでしょう。

網戸を張り直すのは何回までできますか?

すべての網戸に共通する回数はありません。

LIXILでは、同社の網戸張り替え手順において、部分的な張り直しは網に癖が付きやすいため3回を限度と案内しています。

何度も同じ場所を直している場合は、部分補修ではなく全面張り替えを検討する目安になります。

押さえゴムは再利用できますか?

状態によっては再利用できる場合もありますが、硬化・変形・ひび割れなどが見られる場合は交換を検討してください。

新しいゴムを購入するときは、現在使われているゴムの太さを確認することが重要です。

たるみを放置しても大丈夫ですか?

ごく軽いたるみですぐに網戸の機能が失われるとは限りません。

ただし、押さえゴムが外れかけている、ネットと枠の間に隙間がある、ネットが破れているなどの場合は、虫が入りやすくなったりネットがさらに外れたりする可能性があります。

見た目の問題だけなのか、固定状態まで悪くなっているのかを確認しましょう。

まとめ|網戸のたるみは「どこが悪いか」を確認してから直そう

網戸がたるんだからといって、すぐに全面張り替えが必要とは限りません。

まず次のように判断してください。

  • 一部分だけ軽くたるむ:押さえゴムを外して部分調整
  • ゴムが浮いている:固定状態を確認して入れ直す
  • メーカーが認める軽いたるみ:指定されたドライヤー補修も選択肢
  • 広範囲に波打つ・何度も再発する:全面張り直し・ネット交換
  • ネットが破れている:ネット交換を検討
  • 開閉不良・フレームのゆがみがある:戸車や本体側を確認
  • ロール式など特殊な網戸:メーカーの修理方法を確認

そして、自分で調整や張り替えをするときに覚えておきたいのが、「余分なネットは仕上がりを確認するまで切らない」という点です。

余白が残っていれば、たるみを見つけてもネットの位置を再調整できます。

網戸はただ強く引っ張ればきれいになるわけではありません。

網目をそろえ、四辺を均等に固定し、大きなたるみやしわがない状態に仕上げることを意識しましょう。

なお、網戸の構造や補修方法はメーカー・製品によって異なります。作業方法に迷った場合は、この記事の一般的な手順だけで判断せず、使用している網戸の取扱説明書やメーカー公式サポートも確認してください。

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