特急あずさを予約しようとして座席表を開くと、「A席とD席はどちらがいい?」「奇数席を選ぶと景色が見やすいって本当?」「何号車なら荷物を置きやすい?」と、意外に選択肢が多くて迷いやすいところです。
先に結論をまとめると、新宿から松本方面へ景色を楽しみながら乗るなら、まず「奇数列のD席」から探すと選びやすくなります。反対に松本から新宿方面へ戻る場合は、偶数列のD席が第一候補です。
D席側では富士山や甲府盆地、南アルプス、諏訪湖などを楽しめる区間があり、八ヶ岳を重視するなら反対側のA席が候補になります。
ただし、「D席なら何番でも同じ」というわけではありません。E353系は座席と窓の位置が完全にはそろわないため、景色を重視するなら左右だけでなく座席番号まで確認することが大切です。
この記事では、景色・窓枠・荷物・席を立つ回数などから、自分に合う座席を短時間で決められるように整理します。
まず結論|あずさの座席は3つの質問で決める

細かな座席設備を全部覚える必要はありません。予約前に次の3つを決めれば、候補をかなり絞れます。
| 確認すること | おすすめ |
|---|---|
| 景色を最優先したい | D席。八ヶ岳を見たいならA席 |
| 窓枠をできるだけ避けたい | 新宿→松本方面は奇数列、松本→新宿方面は偶数列が目安 |
| 大きな荷物がある | 荷物置き場のある号車を先に選ぶ |
つまり、新宿から松本へ初めて乗り、特に強い希望がない場合は「D席+奇数列」から空席を確認するのがシンプルです。
帰りは左右を入れ替える必要はなく、景色重視ならD席のまま、座席番号を偶数列へ変えるのがポイントです。
A・B・C・D席の違いと景色の選び方

特急あずさで主に使われるE353系の普通車は、通路を挟んで2席ずつ並ぶ配置です。
| 座席 | 位置 | 向いている人 |
|---|---|---|
| A席 | 窓側 | 八ヶ岳側の景色を見たい人 |
| B席 | 通路側 | 席を立つことが多い人 |
| C席 | 通路側 | 席を立つことが多い人 |
| D席 | 窓側 | 富士山・甲府盆地・南アルプス・諏訪湖などを楽しみたい人 |
車窓をしっかり楽しみたいならA席またはD席、トイレやデッキへ何度も移動する可能性があるならB席またはC席という考え方が基本です。
E353系には各座席にテーブルとコンセントが設置されているため、「電源が欲しいから窓側を選ばなければならない」といった制約はありません。車両設備についてはJR東日本公式のE353系案内でも確認できます。
D席側|富士山・甲府盆地・南アルプス・諏訪湖
「いろいろな景色を楽しみたい」ならD席が第一候補です。
| 主な見どころ | おおよそのエリア |
|---|---|
| 甲府盆地 | 勝沼ぶどう郷~甲府付近 |
| 富士山 | 山梨県内の一部区間 |
| 南アルプス | 甲府盆地周辺 |
| 諏訪湖 | 上諏訪~下諏訪付近 |
特に東京側から向かう場合、山間部を抜けたあとに甲府盆地へ視界が開ける区間は、中央本線らしい景色を感じやすいポイントです。
ただし、D席を取れば富士山が必ず見えるわけではありません。雲や天候、季節、周囲の地形などによって見え方は変わります。
「富士山が絶対に見える席」ではなく、富士山を見ることを目的にするならD席側を選ぶという理解が適切です。
A席側|八ヶ岳を楽しみたい人向け
D席ほど複数の有名スポットが続くわけではありませんが、A席側には八ヶ岳という大きな見どころがあります。
韮崎から小淵沢、茅野方面へ進む区間では八ヶ岳の山並みを望めることがあり、山岳風景を重視するならA席を選ぶ理由は十分あります。
D席が満席だからといって「窓側を取る意味がない」と考える必要はありません。D席が取れない場合は、通路側へ移る前にA席の窓側を確認するとよいでしょう。
窓枠を避けたいなら奇数・偶数列も確認
景色を楽しみたい人が特に注意したいのが、座席と窓枠の位置関係です。
E353系では複数の座席で大きな窓を共有するため、窓側を確保しても、座る位置によっては太い窓枠が視界に入りやすくなります。
| 乗車方向 | 窓を広く使いやすい列 | 景色重視の第一候補 |
|---|---|---|
| 新宿・東京 → 甲府・松本方面 | 奇数列 | 奇数列のD席 |
| 松本・甲府 → 新宿・東京方面 | 偶数列 | 偶数列のD席 |
たとえば新宿から松本へ行くなら3D・5D・7Dなどの奇数列、帰りなら2D・4D・6Dなどの偶数列から探すイメージです。
「奇数なら全部当たり」とは限らない
一般的なE353系の座席実測情報では、下り列車で窓を広く使いやすい奇数列でも、3号車・12号車の15番付近、5号車・7号車・10号車の17番付近は車体構造上、小さめの窓になる例があります。
これはJR東日本が「おすすめ席」として公式に案内している情報ではなく、E353系の窓配置・座席実測に基づく目安です。編成や設備変更の可能性もあるため、絶対条件とは考えないでください。
景色最優先の場合は、車両端の15番・17番付近より、車両中ほどの条件に合う座席から探すと無難です。
目的別|自分に合うおすすめ座席の選び方

| こんな人 | 選び方 |
|---|---|
| 初めてあずさに乗る | 下りは奇数列D席、上りは偶数列D席から確認 |
| 富士山を見たい | D席 |
| 八ヶ岳を見たい | A席 |
| 写真を撮りたい | A・D席+窓枠を避けやすい列 |
| トイレへ行くことが多い | B席またはC席 |
| 1人で静かに過ごしたい | A・D席の車両中ほど |
| 2人で旅行する | A・BまたはC・Dをセットで予約 |
| 子どもと2人で乗る | 子どもを窓側、大人を通路側にできる2席 |
| パソコン作業をする | 席を立たないなら窓側、出入りが多いならB・C席 |
| 大きなスーツケースがある | 荷物置き場のある号車を優先 |
| ゆったり座りたい | 9号車グリーン車 |
1人旅なら窓側と通路側のどちら?
1人旅では、途中で何度も席を立つ予定がなければA席またはD席の窓側が使いやすいでしょう。
反対に、トイレへ行く回数が多い、途中でデッキへ移動する、短い区間だけ利用するといった場合はB席・C席の方が気楽です。
つまり1人旅では、「景色を見るか」だけでなく「自分が何回くらい席を立ちそうか」を考えると選びやすくなります。
2人旅ならC・D席とA・B席のどちら?
2人で乗るなら、同じ側の2席をまとめて予約するのが基本です。
景色の見どころを幅広く楽しみたいならC・D席、八ヶ岳側を重視するならA・B席が候補になります。
窓側の人が席を立つ際も、隣が同行者なら声をかけやすいため、1人で窓側を利用するときより気兼ねしにくい点もメリットです。
子連れなら景色だけで決めない
大人1人・子ども1人なら、A・B席またはC・D席を並びで確保し、子どもを窓側、大人を通路側にすると動きやすくなります。
ベビーカーや大きな旅行バッグがある場合は、窓から見える景色より先に荷物置き場の有無を確認した方が、乗車後に困りにくくなります。
仕事をするなら席を立つ回数で選ぶ
E353系では各座席にテーブルとコンセントが用意されているため、普通車でもパソコン作業をしやすい設備になっています。
席をほとんど立たず集中するならA席・D席、途中でトイレやデッキへ頻繁に移動するならB席・C席が使いやすいでしょう。
中央本線には山間部やトンネルもあるため、通信環境を常に一定と考えず、オフラインでも進められる作業を準備しておくと安心です。
荷物・静かさ・グリーン車で選ぶ場合

スーツケースがあるなら座席より先に号車を選ぶ
大きなスーツケースや登山用品などがある場合は、A席かD席かを決める前に荷物置き場のある号車を確認しましょう。
| 号車 | 荷物置き場 |
|---|---|
| 1号車 | あり |
| 3号車 | あり |
| 5号車 | あり |
| 7号車 | あり |
| 9号車 | あり・グリーン車 |
| 10号車 | あり |
| 12号車 | あり |
9両編成の場合は1~3号車が連結されないため、普通車で荷物置き場を使いたい場合は5・7・10・12号車が候補になります。
列車によって設備配置が異なる可能性もあるため、乗車前にはJR東日本公式のあずさ・かいじ編成案内も確認しておくと確実です。
静かに過ごしたいなら車両中ほど
景色より休息や読書を優先するなら、車両中ほどから空席を探す方法があります。
車端部はデッキや出入口に近いため、停車駅ごとに人の移動やドアの開閉が発生します。
ただし、乗車人数や利用者の過ごし方まで事前に予測することはできないため、「中央なら必ず静か」と保証されるわけではありません。
普通車とグリーン車の違い
座席そのもののゆとりを重視するなら、9号車のグリーン車も選択肢になります。
| 項目 | 普通車 | グリーン車 |
|---|---|---|
| 座席配置 | 2+2列 | 2+2列 |
| シートピッチ | 960mm | 1,160mm |
| コンセント | 各席 | 各席 |
| テーブル | あり | あり |
| 号車 | 9号車以外 | 9号車 |
グリーン車は普通車よりシートピッチが200mm広いため、長時間乗車で座席のゆとりを優先したい人にはメリットがあります。
一方で、グリーン車も基本的に2+2列配置です。「1人掛け席が並ぶ車両」をイメージして選ぶと想定と異なるので注意してください。
日差しだけでA席・D席を決めない
D席側は時間帯によって日差しを強く感じることがあります。
ただし中央本線はカーブが多く、列車の向きも区間ごとに変化します。季節や時刻によって太陽の位置も変わるため、「午前は必ずA席が日陰」のような単純なルールでは決められません。
景色を最優先するなら希望する側を選び、眩しい区間ではブラインドを調整する方が現実的です。
予約時に知っておきたい座席未指定券とえきねっと

座席未指定券なら好きなD席に座れる?
あずさには従来型の自由席はありませんが、「座席未指定券」を利用できる場合があります。
座席未指定券は、乗車日と区間だけを指定し、列車や座席をあらかじめ決めない特急券です。
空席を利用できますが、その席を予約している人が乗車してきた場合は席を譲り、別の空席へ移動する必要があります。
| ランプ | 意味 |
|---|---|
| 赤 | 現在は空席 |
| 黄 | この先で指定席発売済みの区間になる |
| 緑 | 指定席発売済みの区間 |
赤色の席でも、乗車後に予約が入って表示が変わることがあります。
詳しい利用方法はJR東日本公式「座席未指定券とはどのようなきっぷですか」で確認できます。
景色を楽しむことが目的なら、座席未指定券で乗車後にD席を探すより、最初から希望する席を指定しておく方が確実です。
えきねっとではシートマップから選ぶ
A席・D席だけでなく座席番号までこだわる場合は、予約時にシートマップを確認します。
- 利用する列車を決める
- 9両・12両など編成を確認する
- 大きな荷物があれば先に号車を決める
- D席またはA席を選ぶ
- 下りなら奇数列、上りなら偶数列を優先する
- 車両端の小窓になりやすい席を避ける
- 最終的な空席状況から決める
えきねっとでは座席表から空いている席を選択できます。利用方法はえきねっと公式の在来線チケットレス特急券案内で確認できます。
2026年9月時点の注意点:「在来線チケットレス特急券」は、2026年9月30日購入操作分までの100円引きが終了し、2026年10月1日購入操作分から通常の特急券と同額になる予定です。料金や商品内容は変更される可能性があるため、予約時点の公式情報を確認してください。
D席が満席だったときの選び方
- 同じ号車で別のD席を確認する
- 窓枠条件よりD席を優先する
- A席の窓側を確認する
- 前後の列車の空席を見る
- 景色より時間を優先するならB・C席を選ぶ
「奇数列のD席」が理想でも、偶数列D席だから景色が見えなくなるわけではありません。違うのは主に窓枠との位置関係です。
往復なら同じ席番号にこだわらない
| 区間 | 景色を幅広く楽しむ | 八ヶ岳重視 | 窓枠を避ける目安 |
|---|---|---|---|
| 新宿 → 松本 | D席 | A席 | 奇数列 |
| 松本 → 新宿 | D席 | A席 | 偶数列 |
行きが「7D」だったから帰りも「7D」にするのではなく、帰りは「6D」「8D」のような偶数列を探す考え方です。
特急あずさのおすすめ座席に関するFAQ

結局、一番おすすめの席はどこですか?
新宿から松本方面へ初めて乗る人で、景色を重視するなら車両中ほどの奇数列D席から探すと選びやすいです。
松本から新宿方面へ向かう場合は、偶数列D席が候補になります。
富士山を見るならA席とD席のどちらですか?
D席側です。ただし天候や雲の状態によって見えないことがあります。
諏訪湖を見るならどちら側ですか?
D席側が候補です。上諏訪~下諏訪付近などで諏訪湖を望める区間があります。
八ヶ岳を見るならどちら側ですか?
A席側です。小淵沢周辺を中心に八ヶ岳方面の山並みを楽しめる区間があります。
D席の奇数列が空いていなければA席の方がいいですか?
何を優先するかで変わります。
富士山や甲府盆地、諏訪湖などD席側の景色を見たいなら、偶数列でもD席を優先する考え方があります。窓枠の少ない広い視界そのものを重視するなら、条件の良いA席も候補です。
何号車が一番おすすめですか?
景色だけなら「この号車でなければ見えない」という大きな違いはありません。
大きな荷物があるなら荷物置き場のある号車、ゆったり座りたいなら9号車グリーン車、人の往来を減らしたいなら選んだ号車の中ほど、と目的から決める方が実用的です。
コンセントがある席はどこですか?
E353系は各座席にコンセントが設置されています。電源の有無を理由にA・B・C・D席を選び分ける必要はありません。
あずさに自由席はありますか?
従来型の自由席はありません。普通車は事前に座席指定できるほか、座席を指定せずに利用するための座席未指定券があります。
まとめ|D席だけでなく窓枠・荷物・移動のしやすさで選ぼう

特急あずさで景色を幅広く楽しみたいなら、まずD席から探すのが分かりやすい選び方です。
富士山・甲府盆地・南アルプス・諏訪湖などはD席側、八ヶ岳を重視するならA席側が候補になります。
さらに窓からの見え方まで考えるなら、新宿から松本方面は奇数列、松本から新宿方面は偶数列をひとつの目安にしてください。
- 景色重視ならD席またはA席
- 窓枠を避けたいなら進行方向に合わせて奇数・偶数列を選ぶ
- 大きな荷物があれば荷物置き場のある号車を先に選ぶ
- 席を頻繁に立つならB席・C席
- ゆったり座りたいなら9号車グリーン車
初めて新宿から松本まで乗る場合は、まず「D席+奇数列+必要なら荷物置き場のある号車」で空席を探してみてください。帰りはD席を維持しつつ、偶数列へ切り替えると往復それぞれの車窓を楽しみやすくなります。

