夕食を作り始めてから、「豆腐もわかめもない」「味噌汁の具になるものが何もない」と気づくことがあります。
わざわざ味噌汁のためだけに買い物へ行くか、汁物を諦めるか迷うところですが、定番の具がないだけなら、冷蔵庫・冷凍庫・食品棚にあるものだけで作れることがほとんどです。
最初に探す場所は、この3か所だけで十分です。
| 探す場所 | 見つけたいもの | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 食品棚 | 海苔・麩・高野豆腐・切り干し大根・缶詰 | 買い置きをそのまま活用 |
| 冷蔵庫 | 卵・玉ねぎ・キャベツ・油揚げ・きのこ | 少量の残り物を使い切る |
| 冷凍庫 | 冷凍ねぎ・ほうれん草・きのこ・冷凍野菜 | 包丁を使わず短時間で作る |
それでも何もなければ、だしと味噌だけでも味噌汁にはできます。
さらに、だしまで切らしていても、玉ねぎ・きのこ・魚・肉など具材そのものの風味を利用する作り方があります。
実際にマルコメも、玉ねぎとじゃがいも、きのこ、鯖缶、卵と厚揚げなどを使った「だしなしみそ汁」の公式レシピを公開しています。
つまり大切なのは、「豆腐の代わりは何?」と1対1で代用品を探すことではありません。
今ある食材の中から、手間・食べ応え・味の出やすさで選ぶと、味噌汁はもっと簡単に作れます。
味噌汁の具がないときは「今かけられる手間」で選ぶ

冷蔵庫を全部確認してから悩むより、「今日はどこまで料理する気があるか」を先に決めると早く選べます。
ほぼ0分で済ませたいなら海苔・あおさ・麩
鍋でもう具材を煮たくないなら、完成した味噌汁をお椀へ注いでから加えられるものが便利です。
- 焼き海苔
- 刻み海苔
- 乾燥あおさ
- 乾燥ねぎ
- 麩
- 白ごま
海苔なら手でちぎるだけ、あおさや乾燥ねぎなら必要量を入れるだけです。
麩については商品によって戻し方が異なるため、パッケージに「そのまま汁物へ入れられる」などの表示があるか確認してください。
「具がない」と感じても、食品棚に乾物が1種類あれば、それだけで十分一杯になります。
包丁を使いたくないなら卵・冷凍野菜
鍋は使えるけれど、まな板を出したくない日なら、
- 卵
- 冷凍ほうれん草
- 冷凍ねぎ
- 冷凍きのこ
- 冷凍オクラ
- カット済み冷凍野菜
などが便利です。
冷凍野菜は商品によって加熱方法が異なるため、パッケージの表示に従って使います。
卵なら、溶いて流し入れるだけで食べ応えも増やせます。
マルコメ公式にも、卵と厚揚げを使った「だしがなくてもおいしい、ニラと卵のみそ汁」が紹介されています。
5〜10分使えるなら玉ねぎ・キャベツ・きのこ
冷蔵庫に野菜が少しだけ残っているなら、「味噌汁用の野菜」でなくても使えます。
特に使いやすいのは、
- 玉ねぎ
- キャベツ
- 白菜
- きのこ
- 大根
- にんじん
- じゃがいも
です。
急いでいる場合は、火が通りやすいよう薄め・小さめに切ります。
| 食材 | 急ぐときの切り方 |
|---|---|
| 玉ねぎ | 薄切り |
| 大根 | 薄いいちょう切り・細切り |
| にんじん | 薄切り・細切り |
| じゃがいも | 小さめの一口大 |
| キャベツ | 小さめのざく切り |
| きのこ | 小房に分ける・薄切り |
味噌汁だからといって、豆腐・わかめ・大根だけに限定する必要はありません。
味噌汁を「おかず寄り」にしたいなら厚揚げ・卵・魚缶
夕食のおかずが少なく、汁物にも食べ応えが欲しいなら、
- 厚揚げ
- 油揚げ
- 卵
- さば水煮缶
- ツナ缶
- 高野豆腐
などを候補にします。
マルコメのだしなしみそ汁レシピにも、鯖缶や厚揚げ・卵を使った組み合わせがあります。
ただし、魚缶なら何でも同じように入れられるわけではありません。
水煮、油漬け、味噌煮、しょうゆ煮では汁の味が大きく違います。
味付き缶を使う場合は、最初からいつもの量の味噌を入れず、最後に味を見ながら調整してください。
家にあるものから選べる「味噌汁の具」早見表

「これって味噌汁に入れていいの?」と迷ったときは、次の表から近いものを探してください。
| 家にあるもの | 使いやすさ | 入れるタイミング | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 卵 | ◎ | 具を煮たあと | 十分に加熱する |
| 焼き海苔 | ◎ | お椀で仕上げ | 味付け海苔は塩味に注意 |
| あおさ | ◎ | 仕上げ | 商品表示を確認 |
| 麩 | ◎ | 商品指定に従う | 水分を吸って膨らむ |
| 玉ねぎ | ◎ | 味噌を入れる前 | 薄切りなら短時間で煮える |
| キャベツ | ◎ | 味噌を入れる前 | 煮すぎると食感が変わる |
| 白菜 | ◎ | 味噌を入れる前 | 水分が出るため最後に味を調整 |
| 大根 | ◎ | 早めに入れる | 急ぐなら薄く切る |
| にんじん | ◎ | 早めに入れる | 厚切りは時間がかかる |
| じゃがいも | ◎ | 早めに入れる | 煮すぎると崩れる |
| しめじ・えのき | ◎ | 味噌を入れる前 | 商品に合わせて下処理 |
| 厚揚げ | ◎ | 温める段階 | 食べやすく切る |
| 高野豆腐 | ○ | 商品指定に従う | 戻し不要タイプもあるため表示優先 |
| 冷凍ほうれん草 | ◎ | 商品指定に従う | 再加熱用か確認 |
| さば水煮缶 | ◎ | 途中〜仕上げ前 | 缶汁は少量から |
| ツナ缶 | ○ | 仕上げ前 | 油漬けは油量を調整 |
| 切り干し大根 | ○ | 戻してから煮る | 商品表示を優先 |
| 納豆 | △ | 少量から試す | 香り・粘りが大きく変わる |
| チーズ | △ | お椀で少量 | 塩味・風味が大きく変わる |
| 味付きもずく | △ | まず1杯で試す | 酢・砂糖など調味液に注意 |
「△」は食べられないという意味ではありません。
いつもの味噌汁とは味が大きく変わるため、鍋全体へ入れる前にお椀1杯で試したほうが失敗しにくいという意味です。
具もだしも少ないときは「味噌汁を完成させる順番」を変える

冷蔵庫が空に近い日は、具だけでなく「だしもなかった」「味噌がほとんど残っていなかった」ということもあります。
そんなときは、いつもの味噌汁を無理に再現しようとせず、残っているものから考えます。
具が何もないなら、だし+味噌だけでいい
具がなければ、無理に代用品を作る必要はありません。
だしを温めて味噌を溶くだけでも一杯になります。
もし、
- 白ごま
- 七味
- しょうが
- ねぎ
- 海苔
があれば、お椀で少量加えるだけでも印象が変わります。
「具なしだと失敗」ではなく、その日の食事全体に別のおかずがあるなら、シンプルな汁物として成立します。
だしがなくても、具材から風味を出せる
顆粒だしやだしパックがなくても、すぐ買いに行く必要はありません。
マルコメは公式の「だしなしみそ汁」特集で、
- 玉ねぎ・じゃがいも
- 大根・にんじん
- きのこ
- 鯖缶
- 鶏肉
- 鮭
など、食材そのものの風味を利用した味噌汁を紹介しています。
特にきのこや玉ねぎなどが残っている場合は、「だしがない=味噌汁を作れない」と考えなくても大丈夫です。
味噌が少ししかないなら「味噌汁」にこだわらない
残っている味噌が少量しかないとき、しょうゆや白だしを大量に追加して無理に通常の味噌汁へ近づける必要はありません。
味噌を少量使った和風スープとして仕上げる方法があります。
白だし・めんつゆ・しょうゆなどを使う場合は、商品ごとに塩分や希釈方法が異なるため、パッケージの表示を確認して少量から調整してください。
味噌までないなら別の汁物へ切り替える
味噌がまったくなければ、そこから代用味噌を作ろうとしなくても構いません。
たとえば玉ねぎと卵があるなら、
- しょうゆ味のかき玉汁
- 白だしの和風スープ
- 鶏がらスープ
- コンソメスープ
などへ切り替えられます。
「味噌汁を作る予定だったから絶対に味噌汁にする」より、今ある材料で失敗しにくい汁物へ変更するほうが夕食準備は楽になります。
「あるもので作ったらまずかった」を防ぐ4つのポイント

味噌汁はかなり自由度の高い料理ですが、何でも鍋へ入れればまとまるわけではありません。
味付き食品は鍋へ全部入れない
特に注意したいのが、すでに味が付いている食品です。
- さば味噌煮缶
- さばしょうゆ煮缶
- 油漬けツナ
- 味付け海苔
- 三杯酢・黒酢などの味付きもずく
などは、通常の野菜と同じ感覚で全部入れると、甘味・酸味・塩味・油分が強くなることがあります。
まずお椀1杯分で少量試すか、調味液を全部使わず味を見ながら加えてください。
火の通りが違う食材を同時に入れない
大根と乾燥あおさを同時に入れて長く煮る必要はありません。
基本は、
- 大根・にんじん・じゃがいもなど火の通りにくいもの
- 玉ねぎ・きのこ・キャベツなど
- 冷凍野菜や厚揚げなど商品・食材に応じたタイミング
- 具材に火が通ったら味噌
- 海苔・あおさ・ねぎなど仕上げの具
という順にすると考えやすくなります。
ただし、商品レシピに指定がある場合はそちらを優先してください。
具が増えたからといって味噌も比例して増やさない
具材をたくさん入れると、「味が薄くなるのでは」と最初から味噌を多めに入れたくなります。
しかし、魚缶や油揚げなどの具によっては塩味や風味が加わります。
まず普段より少なめから味噌を溶き、最後に味を確認して追加するほうが調整しやすくなります。
「余り物だから」と保存状態の悪い食材を使わない
味噌汁へ加熱して入れるからといって、傷みが疑われる食品を安全に戻せるわけではありません。
冷蔵庫の残り物を使う場合も、消費期限・保存方法・見た目や状態を確認し、食べることに不安がある食材は使用しないでください。
また、完成した味噌汁を保存する場合は、室温へ長時間置かず適切に保存します。
農林水産省も残った料理について、早く冷えるよう浅い容器へ小分けし、早めに食べ切ることを案内しています。
保存後の味噌汁を食べる場合は、風味のための「味噌汁は沸騰させない」という料理上のコツより、食中毒予防を優先してください。
詳しくは農林水産省「食後に残った食品を扱う時に気を付けたいポイント」を確認できます。
味噌汁の具がないときによくある疑問

豆腐もわかめもない場合、一番簡単なのは何?
卵があればかき玉、食品棚に海苔・あおさ・麩があればお椀へ追加する方法が簡単です。
どれもなければ、玉ねぎを薄切りにして煮るだけでも十分です。
「豆腐の代用品」を探す必要はなく、その日家にある別の具へ変えて構いません。
キャベツやレタスを味噌汁に入れてもいい?
キャベツは味噌汁に使いやすい野菜です。
小さめに切り、好みの食感まで煮ます。
レタスも汁物へ使えますが、火が通りやすいため、長時間煮るより仕上げ近くに加えるほうが食感を残しやすくなります。
さば缶を入れるなら、缶汁も全部入れる?
水煮缶でも最初から全部入れる必要はありません。
缶汁には魚の風味があるため、少量ずつ加えて好みの濃さを確認してください。
味噌煮・しょうゆ煮など調味済みの缶詰では、缶汁を加えるほど甘味や塩味も変わります。
味付きもずくをわかめ代わりにできますか?
できますが、わかめと同じ味にはなりません。
味付きもずくには酢や糖類、しょうゆなどが使われている商品があり、鍋全体へ加えると酸味が目立つ場合があります。
まず1杯だけ取り分けて少量試すか、味の付いていないもずくを選ぶほうが失敗しにくいでしょう。
インスタント味噌汁へ家の食材を足してもいい?
商品表示に反しない範囲で、加熱済み・そのまま食べられる具を足す方法があります。
たとえば乾燥ねぎ、海苔、加熱済み冷凍野菜などです。
ただし、生卵や生肉など十分な加熱が必要な食材を、お湯を注ぐだけのインスタント味噌汁へそのまま入れるのは避けてください。
味噌汁の具は何種類入れるのが正解?
決まりはありません。
冷蔵庫整理だからと5〜6種類を全部入れるより、初めての組み合わせなら1〜2種類に絞ったほうが味をまとめやすくなります。
迷ったら、
- 玉ねぎ+卵
- キャベツ+油揚げ
- じゃがいも+玉ねぎ
- きのこ+卵
- 大根+さば水煮缶
- 冷凍ほうれん草+油揚げ
のように、「野菜1つ+たんぱく質や乾物1つ」と考えると簡単です。
本当に何もないときは味噌汁を作らなくてもいい?
もちろん問題ありません。
味噌汁は毎食必ず用意しなければならない料理ではありません。
具もだしもなく、夕食のために無理に代用品を考えるほうが大変なら、その日は汁物なしにする選択肢もあります。
結局、今すぐ何を探せばいい?
冷蔵庫の前で迷ったら、次の順番だけ覚えておけば十分です。
- 食品棚で海苔・麩・あおさを探す
- 冷蔵庫で卵・玉ねぎ・キャベツ・油揚げを探す
- 冷凍庫でほうれん草・ねぎ・きのこを探す
- 食べ応えが欲しければ厚揚げ・魚缶・高野豆腐を探す
- だしがなければ玉ねぎ・きのこ・魚などの風味を利用する
- 具がなければ、だしと味噌だけにする
- 味噌までなければ無理に味噌汁にせず別のスープへ変える
味噌汁の具がないときに必要なのは、「代用品15種類」を全部覚えることではありません。
「そのまま入れられる物」「少し煮れば使える物」「食べ応えを足せる物」の3つに分けて冷蔵庫を見るだけで、候補はかなり見つけやすくなります。
豆腐がなければ卵、わかめがなければ海苔、野菜が少なければ冷凍野菜。それすらなければ具なしでも構いません。
味噌汁は、決まった具材をそろえてから作る料理ではなく、その日に家に残っている食材を一杯にまとめやすい料理と考えると、買い物へ行けない日や忙しい日の夕食もずっと楽になります。

