脱水になると洗濯機がガタガタ揺れたり、途中ですすぎに戻ったり、「片寄り」のエラーで止まったりすると、「100均のグッズで何とかできないかな」と考えることがあります。
結論からいうと、100均には洗濯ボールや洗濯機用の防音マットなど、片寄り対策に関連する商品があります。
ただし、洗濯ボールを入れれば片寄りエラーそのものを防げる、というわけではありません。
メーカーが案内している主な原因を見ると、洗濯物の偏りだけでなく、洗濯ネットの使い方、大物の洗濯、排水不良、洗濯機本体の傾きなども関係します。
| 症状 | 先に確認したいこと | 100均グッズの役割 |
|---|---|---|
| 脱水時に片寄りエラーが出る | 衣類の量・絡まり・入れ方 | 洗濯ボールは絡まり対策の補助 |
| 洗濯機本体が大きく揺れる | 水平・脚・床の状態 | 防音マットは振動音対策の補助 |
| すすぎへ何度も戻る | 衣類の片寄り・排水 | まず原因確認を優先 |
| 毛布や厚手のものだけで止まる | 大物の洗い方・対応コース | 取扱説明書を優先 |
| ドラム式で使いたい | 商品の対応機種 | 使用不可の洗濯ボールもある |
この記事では、100均で買える関連グッズを紹介しながら、「買うべきケース」と「グッズを買う前に直したほうがよいケース」を分けて解説します。
洗濯機の片寄り防止グッズは100均で買える?

100均には、洗濯機の片寄り対策と関連する商品として、主に次の2種類があります。
- 衣類の絡まりを抑える洗濯ボール
- 洗濯機の振動や音をやわらげる防音マット
ただし、両者は目的が異なります。
洗濯ボールは洗濯槽の中で衣類の絡まりを減らすための補助用品、防音マットは洗濯機本体から床へ伝わる振動や音を抑える用品です。
そのため、「片寄るから何か買おう」と考える前に、まず何が起きているのかを確認することが大切です。
洗濯物だけが一か所へ集まっているのか、洗濯機本体が傾いているのか、排水できずに脱水へ進めないのかによって、必要な対策は変わります。
グッズを買う前に片寄りの原因を確認しよう

脱水エラーが出たときは、最初からグッズを追加するのではなく、症状から原因を切り分けると無駄な買い物を減らせます。
脱水するときだけエラーになる
洗いとすすぎは進むのに、脱水で止まったり、すすぎへ戻ったりする場合は、まず洗濯物の片寄りを確認します。
Panasonicでは、洗濯物が片寄ると高速回転へ移れず、いったんすすぎへ戻して衣類の位置を直す「補正運転」が行われる場合があると案内しています。
補正しても片寄りが直らないと、脱水エラーが表示されることがあります。
詳しい対処方法はPanasonic公式FAQ「U13(脱水できない)」で確認できます。
この場合は、まず絡まった洗濯物をほぐし、一か所へ固まらないよう入れ直してみましょう。
洗濯機本体がグラグラする
脱水時だけでなく、本体を軽く押したときにもガタつく場合は、洗濯物より設置状態を確認したほうがよい可能性があります。
日立では、洗濯機が水平に設置されていないと片寄りが起こりやすくなるため、水準器などで水平を確認するよう案内しています。
日立公式「脱水されない/C04が表示される」でも、洗濯物の片寄りとあわせて本体の設置状態の確認が案内されています。
洗濯機の脚が浮いていたり、床が不安定だったりする場合は、防音マットを追加する前に水平調整を優先しましょう。
排水にも時間がかかる
洗濯物を入れ直しても改善せず、水が抜けにくいように感じる場合は、排水口や排水ホースも確認します。
排水ホースがつぶれていたり、排水口にゴミがたまっていたりすると、正常に脱水へ進めない場合があります。
この状態では、洗濯ボールや防音マットを追加しても根本的な解決にはなりません。
100均の洗濯ボールは片寄り防止に使える?

100均で手軽に試しやすいのが洗濯ボールです。
ただし、洗濯ボールは「片寄り防止専用品」と考えるより、衣類の絡まりを減らす補助グッズとして考えたほうが正確です。
衣類が長く絡まり、大きな塊になってしまう場合は、絡まりが減ることで結果的に洗濯物が一方向へ固まりにくくなる可能性があります。
一方で、洗濯機が傾いている、排水できない、大物1枚だけを洗っているといった原因には対応できません。
ダイソーで買える洗濯ボール
ダイソー公式ネットストアでは、「汚れ落とし洗濯ボール(3個)」などの洗濯用品が掲載されています。
ダイソー公式「汚れ落とし洗濯ボール(3個)」では、洗濯物を絡みにくくし、衣類の傷みを抑える用途が案内されています。
そのため、
- タオルや衣類が絡まりやすい
- 洗濯物が大きな塊になりやすい
- 対応する縦型洗濯機で補助的な対策を試したい
といった場合には候補になります。
ただし、同じ「洗濯ボール」という名称でも、糸くず取りを主目的とした商品など、用途が異なるものがあります。
商品名だけで判断せず、「何のための商品なのか」を確認して選びましょう。
キャンドゥで買える洗濯ボール
キャンドゥ公式ネットショップにも洗濯ボールが掲載されています。
たとえばキャンドゥ公式「アザラシ洗濯ボール 2P」は、洗濯物を絡みにくくし、スポンジ部分で繊維のゴミを取る商品として案内されています。
店舗によって在庫状況は異なるため、店頭で探す場合は洗濯用品・ランドリー用品のコーナーを確認するとよいでしょう。
ドラム式では対応表示を必ず確認する
100均の洗濯ボールを使うときに特に注意したいのが、ドラム式洗濯機です。
ダイソーの「汚れ落とし洗濯ボール(3個)」は、公式の商品説明でドラム式洗濯機には使用できないと案内されています。
キャンドゥの「アザラシ洗濯ボール 2P」も、ドラム式への使用はできません。
そのため、ドラム式で使いたい場合は、
- 商品の対応機種を確認する
- 「ドラム式対応」の記載がなければ使わない
- 洗濯機本体の取扱説明書も確認する
という順番で判断してください。
「柔らかい素材だから大丈夫そう」といった自己判断は避けたほうが安全です。
100均の防音マットは洗濯機の揺れ対策になる?

100均には、洗濯機の脚の下へ敷く防音・振動対策用品もあります。
ダイソー公式「洗濯機用ガタゴト防音マット 4個入 ホワイト」は、洗濯機の防音や床の傷付き防止を目的とした商品です。
床へ伝わる振動音が気になる場合には選択肢になります。
ただし、洗濯槽内の衣類が一方向へ寄ることを直接防ぐ商品ではありません。
| 症状 | 防音マットを使う前の判断 |
|---|---|
| 床へ振動音が伝わる | 水平を確認後、使用を検討 |
| 床の傷を防ぎたい | 使用目的に合う |
| 片寄りエラーが出る | 衣類の状態を先に確認 |
| 本体が明らかに傾いている | 水平調整を優先 |
| 排水できない | 防音マットでは改善しない |
また、マットを何枚も重ねるなど、メーカーが想定していない方法で高さを調節すると、かえって不安定になる可能性があります。
本体が傾いている場合は、洗濯機の取扱説明書に従って脚を調整することを優先してください。
片寄りエラーが出たときに先に試したい対策

洗濯ボールや防音マットを買う前に、次の順番で確認すると原因を絞り込みやすくなります。
洗濯物の絡まりをほぐす
洗濯物が一つの大きな塊になっていたら、いったん停止してほぐします。
特に、
- シーツ
- タオルケット
- バスタオル
- ジーンズ
- 厚手の衣類
- 洗濯ネットに入れた衣類
などは、水を含むと一部だけが重くなりやすいものです。
長い衣類や大きな布にほかの洗濯物が巻き込まれていないかも確認してください。
重いものが一か所へ集まらないよう入れ直す
洗濯物が一方向へ固まっている場合は、ほぐしてから槽内へ戻します。
日立では、縦型洗濯機の場合、洗濯物を槽内の外側へ均一に入れ直す方法を案内しています。
大切なのは、きれいに左右対称へ並べることではなく、水を含んだ重い塊を一か所に作らないことです。
洗濯ネットを使いすぎていないか確認する
「片寄らないようにネットへ小分けすればよい」と考えがちですが、洗濯ネットは使い方によっては逆効果になる場合があります。
Panasonicでは、ネットへ衣類を詰め込んだり、多数の洗濯ネットを使用したりすると、ネットが塊になって片寄りの原因になる場合があると案内しています。
日立も、1つのネットへ詰め込みすぎると水を含んで重くなり、片寄りにつながることがあるとしています。
そのため、
- 大きなネットへ衣類をぎっしり詰めない
- 必要以上にすべての衣類をネットへ入れない
- ネットだけの洗濯にならないよう注意する
- 取扱説明書で指定された使い方を優先する
といった点を確認しましょう。
「ネットを増やせば片寄りにくい」とは限りません。
毛布・シーツ・厚手の衣類は洗い方を確認する
毛布やシーツ、厚手の衣類は、水を含むと重量が大きく変わります。
大物1枚だけを洗った場合、一方向へ重さが集中して脱水できなくなることがあります。
機種によっては、ほかの洗濯物を追加する方法が案内されている場合もありますが、毛布・布団・マットなどでは専用コースや洗濯キャップ、専用ネットが必要な機種もあります。
そのため大物を洗う場合は、100均グッズを追加する前に、
- 家庭の洗濯機で洗えるものか
- 毛布・大物用コースが必要か
- 専用ネットなどが指定されていないか
- 洗濯可能なサイズ・重量を超えていないか
を確認してください。
また、防水シートやレインコートなど、水を通しにくいものは機種によって洗濯・脱水が禁止されている場合があります。
「洗濯ボールを入れればバランスが取れる」と考えず、洗濯表示と取扱説明書を優先しましょう。
洗濯機の水平と排水を確認する
衣類を直しても片寄りエラーが繰り返される場合は、本体の設置状態も確認します。
電源を切った状態で洗濯機を軽く押し、脚が浮くようなガタつきがないか確認してください。
水準器が付いている機種では、気泡が基準位置に入っているかも確認します。
あわせて、
- 排水ホースが折れていないか
- ホースがつぶれていないか
- 排水口にゴミがたまっていないか
- 水が通常どおり抜けているか
も確認しましょう。
洗濯機は重量があるため、無理に持ち上げたり移動したりする必要はありません。自分で調整するのが難しい場合は、メーカーや設置業者へ相談してください。
100均グッズを買うべきケース・買わなくてよいケース

100均グッズを試すべきか迷ったら、「何に困っているのか」で判断すると分かりやすくなります。
| 状況 | おすすめの判断 |
|---|---|
| タオルや普段着の絡まりが気になる | 対応機種なら洗濯ボールを検討 |
| 衣類がよく大きな塊になる | 入れ方を直したうえで洗濯ボールを検討 |
| 床へ伝わるガタゴト音が気になる | 水平を確認してから防音マットを検討 |
| 毎回片寄りエラーが出る | グッズより原因確認を優先 |
| 排水が遅い・水が残る | 排水口・排水ホースを確認 |
| 本体が明らかに傾いている | 水平調整を優先 |
| ドラム式で洗濯ボールを使いたい | 対応表示がなければ使用しない |
| 大物を洗うときだけ止まる | 専用コース・洗濯方法を確認 |
つまり、100均グッズが向いているのは「普段の洗濯を少し快適にしたい場合」であり、毎回エラーが出るようなトラブルを解決するための万能アイテムではありません。
100均グッズでも直らない場合はメーカーへ相談
洗濯物を入れ直し、本体の水平や排水も確認したのに、頻繁に脱水が止まる場合は、エラーコードや取扱説明書を確認してください。
特に、
- 洗濯物が少なくても激しく振動する
- 以前は問題なかったのに急に揺れが大きくなった
- 本体が移動するほど振動する
- 大きな異音が続く
- 焦げたような臭いがする
- 水漏れしている
- メーカー指定の対処をしても同じエラーを繰り返す
といった場合は、洗濯ボールを増やしたりマットを重ねたりして様子を見るのではなく、使用を中止してメーカーや購入店へ相談したほうがよいでしょう。
洗濯機の片寄り防止についてよくある疑問

100均に片寄り防止専用グッズはありますか?
100均には洗濯ボールや洗濯機用防音マットなど関連商品があります。
ただし、洗濯ボールは主に衣類の絡まりを減らすためのもの、防音マットは振動や騒音をやわらげるためのものです。
どのような片寄りも解消できる専用品とは考えないほうがよいでしょう。
ダイソーの洗濯ボールで脱水エラーは直りますか?
必ず直るとはいえません。
衣類の絡まりが片寄りの原因になっている場合は、洗濯ボールを使うことで状態が改善する可能性はあります。
一方、脱水エラーには本体の傾き、排水不良、大物の洗濯など複数の原因があるため、エラーが繰り返される場合は原因確認を優先してください。
洗濯ボールは何個入れればいいですか?
商品の説明に記載されている使用方法を優先してください。
「片寄るから多く入れたほうがよい」と自己判断で個数を増やす必要はありません。
商品によってサイズや素材、目的が異なるため、一律に「○個が最適」と決めることはできません。
洗濯ネットを分ければ片寄りにくくなりますか?
必ずしも片寄りにくくなるとは限りません。
ネットへ衣類を詰め込みすぎたり、多数のネットを使用したりすると、それぞれが水を含んで重い塊になり、片寄りの原因になる場合があります。
洗濯ネットは衣類を保護するために必要なものへ適切に使いましょう。
ドラム式でも100均の洗濯ボールを使えますか?
商品によります。
少なくともダイソーの「汚れ落とし洗濯ボール(3個)」やキャンドゥの一部洗濯ボールには、ドラム式で使用できない商品があります。
「洗濯ボールだから使える」と判断せず、必ず商品表示と洗濯機の取扱説明書を確認してください。
まとめ|100均グッズより先に片寄りの原因を確認しよう

洗濯機の片寄りが気になるときに、100均で試せる関連グッズはあります。
- 100均には洗濯ボールや防音マットがある
- 洗濯ボールは主に衣類の絡まり対策に使う
- 防音マットは主に床へ伝わる振動・騒音対策に使う
- どちらも片寄りエラーを必ず防ぐ専用品ではない
- 洗濯ネットの詰め込みや使いすぎも片寄り原因になる場合がある
- 毛布や厚手のものは取扱説明書に沿った洗い方を優先する
- ドラム式で使えない100均洗濯ボールもある
- エラーが続く場合は水平・排水・設置状態も確認する
特に大切なのは、「何かグッズを足せば直る」と考える前に、洗濯物・排水・本体の設置のどこに原因がありそうかを確認することです。
普段着やタオルが絡まって大きな塊になりやすいだけなら、対応する洗濯ボールを試す価値があります。床へ伝わる振動音が気になる場合は、防音マットも候補になります。
一方、毎回脱水エラーが出る、本体が大きく揺れる、水が抜けないといった症状では、100均グッズだけに頼らず、メーカーの対処方法や取扱説明書を確認しましょう。
「100均で安く対策すること」ではなく、「今起きている症状に合った対策を選ぶこと」が、結果的にいちばん手間と無駄を減らします。

